!第十一回 通臂猿与金毛犬(11-ed)
じゃ。――前にも言ったが、わしには倒さねばならん相手がおる。それにもう一つ、ある术を完成させたいのじゃ。これはいずれ见せる日が来よう。とにかく、お主が抜けたらみんな悲しむ。机嫌を直してくれ」    予想外の返事を闻いて、李秀は思わず照れる。    「あ、あんたが変な言い回しするからでしょ」    「では、ひとつだけ寻ねてよいか。……长安のg0ng中に、魔星がいるんじゃな?」    それを闻いた李秀は、歯がみをして颔いた。    「そうよ。だからあたしは男の振りをして太史监に勤め、星のことを调べた。そのうちに、一〇八星が五十年前に天界から逃げていたことを知って。だから、いま现在はどうなっているのかを、张天师様に闻こうと思ったのよ」    鲁乗は颔く。    「そういうことか。しかし、お主の武术は见事なものじゃ。谁に习った?」    「郭子仪という军人よ」    「ほ!九原太守の郭将军か。道理で强いわけじゃ」    师を誉められて、李秀は嬉しくなった。そして    「これ以上は话せないわ。今のことは、みんなにも内绪にしておいて」    と念を押す。鲁乗は軽く笑い声を上げて、    「わかった。……しかし不思议じゃな。杀伐とした目的なのに、旅は楽しい、というのが」    と言うと、李秀は钢先を见やって笑った。    「弱いけど强い、あの団长さんがいるからね」